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釜山の教員・市民の方達に話したこと3

 投稿者:増田都子  投稿日:2006年 5月14日(日)19時30分28秒
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   さて、この紙上討論プリントを、自分の子どもから出させて読んだ靖国神社関係者でPTA副会長の一人の父親が、都教委にこれを「偏向教育」として送付したことから「事件」となったのです。彼は、現在も、戦前の皇国史観論者として有名な学者の信奉者です。 都教委は飛びついてきました、私の大統領宛手紙に以下のような文面があったからです。

『情けないことではありますが、04年10月26日の我が東京都議会文教委員会において、古賀俊昭という都議会議員(自民党)は言っています。「(日本の)侵略戦争云々というのは、私は、全く当たらないと思います。じゃ、日本は一体どこを、いつ侵略したのかという、どこを、いつ、どの国を侵略したかということを具体的に一度聞いてみたいというふうに思います。」(文教委員会議事録)などと、国際的には恥を晒すことでしかない歴史認識を得々として嬉々として披露しているのが我が日本国の首都の議会なのです。
横山洋吉教育長以下、東京都教育委員会は、これに対し何の反論もしませんでした。

 というより、大いに共鳴しているのでしょう。侵略の正当化教科書として歴史偽造で有名な扶桑社の歴史教科書を「生徒たちに我が国に対する愛国心を持たせる一番良い教科書」などと公言して恥じない人たちですから。

 古賀都議その他の歴史偽造主義者達が「日本は一体どこを、いつ侵略したのかという、どこを、いつ、どの国を侵略したかということを具体的に一度聞いてみたい」なら、「一度」韓国独立記念館や南京大虐殺記念館に行ってみたらいいのです。「具体」例が、「聞いて」みるまでもなく眼前に展開しています。「歴史を反省しない国」と他国の人から言われることは屈辱ではありますが、残念ながら「そんなことはありません」と言い切れぬ現実があり・・・』

この部分が「特定の公人名を挙げ」「特定の出版社名を挙げ」ているから「不適切」で「地方公務員法で禁じる信用失墜行為」であるとして、私は05年8月30日付で昇給延伸処分を受け、同年9月1日付「長期研修命令」で学校から追放されたわけです。

 通常は『歴史の歪曲』とか『歴史修正主義』という言葉を使いますけれども、私は、これでは生ぬるく『歴史偽造主義』と呼ぶべきだ、と考えています。『侵略』というあったことをなかったことに作り変え、『日本によるアジア解放』という、なかったことをあったことに作り変えるのですから『偽造』です。

 都教委は、この、侵略正当化・歴史偽造教科書として国内外で大問題になった扶桑社歴史教科書が大好きです。教育長をはじめ6人全員の教育委員が「生徒に一番良い教科書」と主張しています。

 こちらでお聞きしましたら、「教育長も教育委員もみんな選挙である」と聞いて、日本よりも民主化が進んでいると思いました。日本では知事が教育委員を任命するので、東京では極右の石原慎太郎と知事と全く同じ考え方の人物が教育長に任命され、扶桑社の教科書が大好きなわけです。

 しかし、日本の「侵略と植民地支配」は05年8月15日の小泉首相談話にあるように、日本国政府の公式見解です。これを否定する公人による公的場における発言、および世間に知られた出版社による侵略否定の教科書こそが、客観的には極度に「不適切」そのもの、ではないでしょうか?

 扶桑社教科書はアジア侵略の思想的基盤になった皇国史観に基づいており、日本の「侵略と植民地支配」を、「自衛とアジア解放の戦争をした。日本は良い植民地統治をした」などと歴史を偽造する教科書で、とても正しい歴史認識を生徒達に育むことはできません。
このような「教科書」で育った生徒達は、国際社会の中での常識を身につけることができず、真に国際協調していくことができなくなる、とんでもない教科書だと思います。歴史を教える教師としては、とても使うわけにはいかないもので、教科書としては失格です。このようなものを「教科書検定合格」させた日本政府・文部科学省の責任は重大だと思います。

 ところが都教委は、客観的には「不適切」な、侵略否定発言や侵略正当化教科書を「一番良い」とする自分たちの立場を「適切」とし、教員に対する処分権、研修命令権を持っていることをいいことに、それを勝手気ままに濫用して、自分たちを批判する教員を処分し「悪い授業をする教師」として「授業改善を命じ」学校から排除したのです。

 その「研修」の実態は、東京教教育委員会によるイヤガラセであり、監視と統制です。壁に向かった机と椅子、常に監視の職員が私の後ろの机と椅子に座っています。トイレに行く時にさえ監視の職員に言わなくてはならない「収容所」の中で、監視が中座したすきに、彼らが記入している「増田用背面監視日誌」のファイルを見ました。「9:49~10:02 離席」というふうに私がトイレに行った時間まで、ご丁寧に記入してあり「16:04~16:08 携帯に電話あり、礼を言っていたもよう」とまで書いてありました。

 私への処分を要請する都教委への「報告書」を開示請求してみましたら、これが、なんと「ファイル無断持ち出し」として今回の免職処の理由の一部になりました。そして「人権侵害」として抗議文を書いたことが「職務専念義務違反」!? として免職処分の理由の一部になりました。こんなことが「民主主義」の憲法を持つ日本という国で日常的に行われていたのです。でも、私が、どんなに訴えても日本のマスメディアはとり上げてくれませんでした。これは現在でもそうです。
 
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