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太陽光発電 19円/kWhの衝撃

 投稿者:日経ビジネスオンラインから引用  投稿日:2012年 3月25日(日)10時28分34秒
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  最近、フジワラ(千葉県船橋市)とエイタイジャパン(千葉県鎌ケ谷市)の共同による千葉県の販売事業者グループが29万円/kW(4kWタイプ)という家庭用太陽光システムを発売した。これは私が知る限りの最安値だ。発電コストに換算すると実に19円/kWhという驚異的な安さになる。
 太陽光発電はこれまで、電力会社の電気料金同等(グリッド・パリティ)の24円を目指してきたが、これより30%も安い発電コストをあっさりと実現してしまった。販売実績はまだ少ないが、今後急速な拡販を目指して体制を整備しているところだという。
ところで、29万円/kWのパネルを設置したときの経済性はどのようなものか。
 日本の戸建て住宅用の平均である3.3kWを設置する総費用は96万円になる。このサイズの年間発電量は約3500kWhだ。このうち40%を自家消費して、この分で電力会社の電気料金24円を節約したと考え、残り60%を余剰分として42円で電力会社に売電すると合計で年間12万円の“収入”となる。つまり、8年で投資の元がとれる計算だ。固定買い取り期間が仮に10年なら、その間に20万円以上の“儲け”が出る。
 この価格で広く普及が可能になれば、太陽光発電への補助金は不要になる。FITの買い取り価格を相当に下げても普及は進む。グリッド・パリティである24円まで買い取り価格を下げても、12年で投資を回収できるのである。
 太陽光の普及には今後、併設するバッテリーへの補助金、あるいはバッテリー代込みのコストをベースにした買い取り価格の設定を考える必要があるだろう。
 それでもコスト負担の問題は長期的には心配ない。バッテリーの必要性が高まる10年後には、価格は現在の10分の1程度に下がるとみている。太陽光発電の設置総コストはバッテリー込みでも30万円/kWを切るようになり、発電コストも20円/kWh程度まで下げられると予想する。
 バッテリー価格の低下を待たずとも、実質「無料」で家庭用バッテリーを装備する方法がある。電気自動車(EV)に搭載されているバッテリーを家庭用に流用するのである。三菱自動車の「i-MiEV」のバッテリー容量は16kWhで、日産自動車「リーフ」の場合は24kWhもある。一般家庭の1.5~2日分の電気を蓄えることができる。
 三菱や日産も同様の技術を開発中で、2012年前半には実用化される見通しである。そうなると、EVを購入すれば追加コストゼロで高性能・大容量の家庭用バッテリーを同時に手に入れることになる。
 三菱はさらにHEMS(家庭用電力マネジメントシステム)対応の、より高度なシステムをシャープと共同で開発している。三菱は「i-MiEV」のバッテリーから100Vの電気を供給する仕組みを、シャープはEVバッテリーと太陽光発電を連携させるための「インテリジェントパワーコンディショナ」を開発中だ。
今回、工事費込みで1kWあたり29万円(発電コスト19円/kWh)という低コスト太陽光システムを紹介したが、これ以外にもこれまでの常識を破る低価格のシステムが続々と出ている。
 「太陽光発電は高コスト」はすでに過去の話になった。今回の低コスト実現の背景には世界的なパネルの供給過剰や歴史的な円高などの要因もあり、一時的には反動があるかもしれない。しかし、低コスト化の大きなトレンドは変わらない。
 脱原発・減原発の検討が進む中、日本の電力の主役の座を目指す太陽光発電のダッシュが始まった。




http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20111226/225632/

 
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