|
|
拝啓 増田都子様ならびに共同管理者様
即日のご返答、まことに有難うございました。
ご紹介にあられました『たたかう! 社会科教師』(社会批評社 ¥1700)につきましては、早速ですが図書館に問い合わせて拝見したいと存じます。
さて僭越ですが、折角増田様からご返信していただきましたので、この場を借りてさらに幾つかお尋ねしたいと存じます。
1.増田様ならびに共同管理者様は、辻井喬氏の最近の著作を読まれ、どのように思われたのでしょうか。とくに私が紹介致しました『憲法に生かす思想の言葉』に関し、どのような感想をもたれましたでしょうか。
2.「九条を守る一致点で国民的共同をさらに広げるためには、多様な考え方を許容することが求められている。」「敵を味方にする言葉を見つけていくことです。」と辻井氏はおっしゃられており、増田様は「私は辻井さんの実践者です。」とおっしゃられておりますが、増田様は具体的にどのような形で実践されていたのでしょうか。
話は変わりますが、質問するばかりでは片手落ちですので、私のことも述べさせていただきます。
私はかつて増田様と同じく、とはいえ塾講師なのですが、教育に携わっておりました。
そして私も増田様と同じく、社会のありかたや戦争について子供たちと語り合う機会がしばしばありました。と云いますのも私は国語を教えておりまして、その中で戦争をテーマとした小説がテキストに載り、カリキュラムを一通りこなした後にできたあまりの時間を使って、小説や戦争についてのディスカッションをしたりしたのです。
しかしながらここからが増田様の方針と違うのですが、わたしは例えば憲法9条についての一般常識的なことを教えた後、「さて君はどう考えるの?」という方向に持っていくのです。
A君「軍隊を持たないって云うけど、自衛隊があるじゃん?」
私 「それについで、君はどう思う?」
とまあ、この様な形にもっていくと、十人十色ではありませんがなかなか多様な意見が出てきたりして、子供たち同士でディスカッションに発展します。
私自身は所謂ネット右翼ですが、ここで私の個人的な意見を表明することは致しません。あくまで子供たちの自由意志に任せました。
ネット右翼全盛の時代の影響なのでしょうか、子供の中には「核兵器を持ったほうがいい」と言う意見も出ますし、はたまた親が進歩的なのか、「軍隊を持たないで、世界の人々と仲良くしたほうがいい」という意見も出たりしますが、それらの意見について教師の側から一切良し悪しをつけず、ただひたすらに「聞いてあげる」ことに徹します。それが大人としての立場であると私は思うからです。
勿論、話が不器用な子供もおりますので、その子の話したことをさらに他の生徒に分かりやすく伝える為の言いかえを、その子と確認を取り合いながらしたりもしました。
平たく言えは、私は自己主張をしない田原総一郎に徹した『朝まで生テレビ』を開催しておりました。
この様な教育をしておりました私としましては、辻井氏の本にいたく感銘を受けまして、些かですが疑問を持っておりました増田様の教育方針についての一石を投じるつもりで、前回の投稿をさせていただいた次第であります。
社会批評社の書籍検索におきまして、『たたかう! 社会科教師』に辻井氏は、
「教育の現場が崩壊している。その一番の原因は指導者になる資格のない人間が、イメージ操作とか、優越的地位を悪用した偽の恩恵バラマキによって責任ある地位を占拠しているからである。勿論、それを許してしまった民主主義者の側にも責任はある。
しかし正義と基本的人権が侵されている時、まずはそれを回復することが先決である。
増田さんの戦いは今孤立しているように見えるが、それは事実ではない。本質的には圧倒的な多数派である。しかしそれはまだ表立った意見にはなっていない。私たちは、声なき声を聴く力を強めるために事実を知ること、正しい主張にも論理性と同時に思想の美しさを知らせる方途を持たなければならない。
この本はそういった点でもこれからの、主権在民と平和のために戦う人たちにとっての教訓に満ちている。
本書を読んだ人々が、記述の底を流れている「敵を味方にするという人間の最も美しい力」を発見する時、はじめて教育は人間性を回復し、教育現場は強制ではない倫理性・人間性を基礎にした秩序を回復するに違いない。 」
との推薦文を寄せられていたことを確認致しましたが、僭越ながら多様な考え方を許容する民主主義を育成・促進し、主権在民意識を次世代に確立する為には、私の手法の方が優れているのではないかと考えておりますし、辻井氏もそう評価すると自負しております。
なぜなら、真の民主主義は個々の自由意志を公共の福祉に反しない限り、最大限に尊重されるべきというものであり、とりわけ子供に対してはその薫陶を体感させるべきであると思うからです。
そしてそのような観点からすると、私は増田様より一歩ほど進歩していると自負しております。
とはいえ私も増田様と同じく、当方の理由としましては、念願の著作業に専念したいということなのですが、教職を辞した立場であります。
その為、説得力に些か欠けるという認識は持っておりますが、増田様ならびに共同管理者様には、更なる掲載とご返事を期待したいと存じております。
敬具
ネット右翼の衆愚市民より
|
|