teacup. [ 掲示板 ] [ 掲示板作成 ] [ 有料掲示板 ] [ ブログ ]

 投稿者
  題名
  内容 入力補助画像・ファイル<IMG>タグが利用可能です。(詳細)
    
 URL
[ ケータイで使う ] [ BBSティッカー ] [ 書込み通知 ] [ 検索 ]

スレッド一覧

  1. 足あと帳(0)
スレッド一覧(全1)  他のスレッドを探す 

*掲示板をお持ちでない方へ、まずは掲示板を作成しましょう。無料掲示板作成


弐拾九

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2013年11月 4日(月)23時31分25秒
返信・引用
   クロワルの事務所に向かう途中、一体何が起こったのかききたかったけど、彼はヨロヨロしている‥大丈夫なのか?でも僕にも知る権利はあるだろう。
 「何があったんだい?」
 「あそこは‥ヤバイ場所だ‥利佳子さんや優子さんが無事だとは限らない!はやく事務所に帰るんだ!」
 
 

弐拾八

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2013年 2月 7日(木)11時55分1秒
返信・引用
  「煩い、黙れ!」とお婆さんがフゥーッと息を吐きかけるとクロワルは階段から転げ落ち、僕も黙って彼を追って階段を駆け下りた。
 クロワルはまるで木天蓼に酔ったよう、ごろごろしながら門の外まで転がって行った。
「おい、大丈夫かい?」もう門の外だし大丈夫だと思って声をかけると彼はぼんやりとした表情で「ああ‥」と半目で答えた。「一旦、退却だ‥」未だヨロヨロしている彼に肩を貸して僕はとりあえず事務所に向かった。
 利佳子さんと優子さんも待っているはずだ。
 

弐拾七

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2013年 2月 6日(水)13時53分8秒
返信・引用
   二人を見送って、クロワルは再びドアをノックした。「おい、出てこい、ババア!」
 ドンドンドン、ドンドンドンと叩くとバッとドアが開き小学生くらいの女の子が出てきた。
「なんですか?家の人はいないんですけど」という少女にクロワルは指文字をきる、すると少女はバタバタと屋敷の中に逃げ込んで行った。
「行くぞ!兎に角、喋るなよ!」
 いやだなぁと思いながら、僕は少女をを追いかけるクロワルに着いて行った。
「家の人はいません!帰って下さい」と、階段の手前で彼女は可愛く微笑んだ‥いったい誰なんだこの子は‥と思っているとクロワルが「トホカミトホカミ‥」とまたしても呪文のようなものを唱え、少女は鬼のような顔つきになって階段を駆け上って行く。
 それを追いかけるクロワルに着いて僕も階段を上がると図書室の前にお婆さんがいた。
「煩い!煩い!煩い!私が何をした?帰れ!」
「俺の依頼者の妹を捕えたし、俺も油断してたが捕えられた。てめぇは鎮まれ!」
 

弐拾六

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2012年12月13日(木)16時12分30秒
返信・引用
   ぼんやりしている優子さんに涙ぐんで怒り顔の利佳子さんに、「ほらこれ!」とクロワルはキーチェーンを渡した。
「俺の事務所はどうせ知ってるんだろ?ソファがあるから休んどけ、話はあとできく」
「クロワルさん、有り難うございます、さ、優子、行くよ」
 何処に行くのよーとかダラダラしている優子さんを利佳子さんは立ち上がらせて僕たちに一礼するとよたよたと歩いて行った。
「さぁ、源五郎、行くぞ。」
「ど、どこに?」
「ババァを退治しに行くんだ。あんなのがいるとよくねえんだよ、でな、今から屋敷に入るけどおめは一言もしゃべるなよ?」
 一言もしゃべらないくらいなら一緒に行かなくてもよさそうなものじゃないか‥とクロワルに言ったら「何かの足しになるかもしれないだろう?」ならないよ‥
 

弐拾五

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2012年12月 6日(木)13時33分47秒
返信・引用
  「とりあえず優子さんを外に出すんだ。お前ら手伝え!」
 優子さんの脇に手を差し入れたクロワルが彼女を起こしたので僕は胴をかかえ、利佳子さんは足を抱えた。
 ぐったりした体は重かったけど、なんとか勝手口から出て開いていた裏門から彼女を運び出した。すると「ふぅ~」と目を開けた優子さんは「何?どうなってるの?」と顔をしかめた。
 

弐拾四

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2012年12月 4日(火)11時12分21秒
返信・引用
   ニヤリと笑うとクロワルは綺麗に整えられた庭をザッザッと進むと建物の裏側に回った。そこには古びた牛乳瓶やワインかなにかの瓶が放置されていた。
 古びた勝手口だった。
「すいませーん」とクロワルは明るい声でドアをたたいた。
「新しいミルクの御注文はないかと」
 するとゆっくりとドアが開き、優子さんが現れた。
「いまのところ‥」と、彼女が言ったとたんクロワルは彼女を押し倒すかのようにドアの中に入って行った。
 そして彼女の額に十字をきるや指を組み「おんそははんばしゅださらばだらましゅどかん!」と呪文を唱えると優子さんは気をうしなった。「ち、ちょっと、クロワル何をやったんだい?」「密教の悪霊祓いだ。」しかし優子さんは倒れたままだ。大丈夫なのかな?
 

弐拾参

 投稿者:桜源八郎  投稿日:2012年11月29日(木)17時06分51秒
返信・引用
  「どちら様でしょうか?あいにく当家の主人は留守にしておますが」
細めに開けた扉の隙間から青白い顔が無表情に喋る。

「何を言ってるの!優子!お姉ちゃんがわからないの?」

「そちら様こそ、何をおっしゃってるのでしょうか?私は優子という名前でもなければ、むろんあなた様とも初対面ですが・・・」

二人の女性は屋敷の玄関先でまったく噛み合わない会話をしている。


「ねぇ、ここもやっぱり僕らのいた世界じゃないかも。僕らの世界ではこの屋敷って廃墟だったじゃない。見てよ、庭は手入れされてるし、窓ガラスは一枚も割れてないし、玄関からちょっと見えた屋敷の中も綺麗に掃除されてて灯りも煌々と点いてるし」

僕の言葉を聞いて、鋭い目つきで周辺を一瞥するクロワル。

「たしかにお前のいうようにこの屋敷は俺らの知ってる幽霊屋敷じゃないな。でも、屋敷以外の町並みは俺の記憶と寸分の違いもないぜ。」

「ってことは、この屋敷だけが僕たちの世界とは違う特別な次元ってことなの?」

「さぁな、俺にも全然わかんねぇや。とりあえずはあのねーちゃんをどうにかしないと」

全くすれ違う言い争いに業を煮やしたのか、優子さんらしき女性は利佳子さんを無視して重そうな木製の玄関扉を閉めてしまった。
利佳子さんはその扉を両手で叩きながら泣き叫んでいる。
クロワルは利佳子さんに近づき肩に手を置いて
「とりあえず、今は一旦引き下がろう。妹さんのことは俺が必ずなんとかしてやる」
利佳子さんは涙を浮かべた目でクロワルを見つめて力なくうなずた。

「でも、どうするの?」
僕はクロワルに尋ねた。
ニヤリと笑うクロワル。
「家ってのは入り口は玄関ばかりじゃないんだぜ」

 

弐拾弐

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2012年11月27日(火)09時34分55秒
返信・引用
   やっと僕たちは外に出られたようす、このまま家に帰りたいけどクロワルは利佳子さんの妹捜索に燃えているようだし自分だけ帰るなんて出来ない。
「図書室にさえ入らなければいいんだ。もう一度行くぞ。」
「クロワルさん、宜しくお願いします」
 クロワルは屋敷の入り口をどんどん叩いている。利佳子さんは不安そうに周囲を見回している‥するとドアが開き、若い女の人が出てきた。
「何か御用ですか‥?」
 いかにも家政婦といった出で立ちのエプロン姿の彼女は無表情で、来客を恐れるようにドアを少しだけ開けて言った。
「優子!何してるの?お姉ちゃん、心配してたのよ?」
 しかし利佳子さんの妹らしき女子は無表情なままだった。
 

弐拾壱

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2012年11月26日(月)16時32分1秒
返信・引用
   そこは普通の住宅街だった。よく晴れた街並み‥ぼくたちはちょっとあっけにとられたけど油断は出来ない。
「妹さんはここで行方不明になったのか?」
 ガラスの破片を掃いながら言うクロワルに利佳子さんは頷いた。「お屋敷の掃除を頼まれて来たのよ。そしてそれっきり」
 とりあえず周辺は普通の住宅街だし、歩いている人も普通。サラリーマンふうのスーツ姿の男やベイビケージをおしている女の人とか。
 

弐拾

 投稿者:なじゃ美  投稿日:2012年11月25日(日)11時59分35秒
返信・引用
   とりあえず僕たちはこれまでの経緯を話し合った。レディの名は高野利佳子らしい、そして行方不明の妹は優子っていう。
「あなたたちの話を聞いているとなんだかオカルトっぽいわね‥」
 きれいな水色のワンピースをさすりながら利佳子さんは言った。
「ケッ!オカルトなんてあり得ないんだよ、とにかく図書室からは出られないみたいだからこの物置を探ろうぜ」
 そういうクロワルに付いて物置の中に入っていくと古いオルガンや書き物机みたいなのが埃をかぶっていた。
 その奥には窓があって僕たちは駈けよって行った。埃で曇っていたけど、外の景色はまともないつもの景色だった。
「ここから出れるよ、クロワル!」
「そうみたいだな、とりあえず出てみるか」と彼はガラスを割り、先ず自分が出てから利佳子さんを出した。僕?僕は自分で出れるさ!
 

レンタル掲示板
/3